潤いの続くオアシス
しばらくしてめまいが消えても、再び発作にさいなまれる。
めまいの不安から外出や人に会うことがおっくうになり、神経症的になったり、放っておくと重い難聴にもなりかねない。 ただのめまいと思っていると、メニエール病はQO(生活の質)を低くしてしまう。
「メニエール病の治療は、めまい症状をよく知り、専門医といいコミュニケーションをもつことからはじまります」と、S大学病院耳鼻咽喉科で「めまい外来」を担当するH教授は呼びかける。 その後1938年にO大学のY教授が、生前メニエール病にかかっていた患者を病理解剖した結果、内耳全体に水ぶくれ(水腫)があることを世界で初めてみつけた。 ケンブリッジ大学によっても確認され、三半規管やうずまき管に内リンパ液がたまり、これらのはたらきが悪くなったのだとわかった。 水ぶくれは内リンパ液の産生過剰あるいは吸収障害によるものだが、なぜこうした異常がおきるのかは、免疫の異常、血管障害、前内耳の器官の低形成などいろいろな説があり、よくわかっていない。
H教授によると、ローマのコロッセオで格闘技がくりひろげられたころ、側頭骨を殴られた人はバランスが管と耳石器がある。 それらが膨大部という場所でひとつになり、音を感受しているうずまき管とともに、カタツムリのような形になっている。
水平半規管は頭の水平面に対する回転運動でおこる回転加速度を、前と後ろの半規管は垂直方向の回転加速度を、そして耳石器は重力をキャッチする。 こうして私たちのからだがどんな動きをしているのかを総合的に感じとっているのである。
メニエール病は、めまい、耳鳴り、難聴という3つの症状がおこる病気だが、めまいははじめ脳の障害のせいだと考えられていた。 ところが、フランスの医師メニエールが1861年、めまい発作の後にほかの原因で亡くなった患者の内耳を調べたところ、出血があったことから、めまいの原因は内耳の障害だと明らかになった。そこから、この名がついたという。
メニエール病は1950年代は男性に多かったが、70年代前半の調査では男女ほぼ同数になり、最近はおもに先進国で、女性の社会進出にともなって増えている。
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H教授によると、ローマのコロッセオで格闘技がくりひろげられたころ、側頭骨を殴られた人はバランスが管と耳石器がある。 それらが膨大部という場所でひとつになり、音を感受しているうずまき管とともに、カタツムリのような形になっている。
水平半規管は頭の水平面に対する回転運動でおこる回転加速度を、前と後ろの半規管は垂直方向の回転加速度を、そして耳石器は重力をキャッチする。 こうして私たちのからだがどんな動きをしているのかを総合的に感じとっているのである。
メニエール病は、めまい、耳鳴り、難聴という3つの症状がおこる病気だが、めまいははじめ脳の障害のせいだと考えられていた。 ところが、フランスの医師メニエールが1861年、めまい発作の後にほかの原因で亡くなった患者の内耳を調べたところ、出血があったことから、めまいの原因は内耳の障害だと明らかになった。そこから、この名がついたという。
メニエール病は1950年代は男性に多かったが、70年代前半の調査では男女ほぼ同数になり、最近はおもに先進国で、女性の社会進出にともなって増えている。
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